―「家で見送る」という自然なかたち―
「お葬式は、式場でやるもの」
そう思っている方は、多いかもしれません。
けれど、少しだけ視点を変えてみると、本来のお見送りの形は、もっと自由でした。
かつて日本では、亡くなった方を自宅に安置し、家族や近しい人たちで見送るのが、ごく当たり前のことでした。私たち鎌倉自宅葬儀社は、その「家で見送る」という形を、今の暮らしに合わせてお手伝いしています。
では、なぜ今あらためて「自宅葬」という選択肢が見直されているのか。私たちが現場で感じている、4つの理由をお伝えします。
理由①:大切な人と過ごす時間を、きちんと持てる
病院で亡くなったあとは、多くの場合、数時間のうちに搬送・安置・打ち合わせと、慌ただしく進んでいきます。
気持ちが追いつかないまま、葬儀の形式や内容を決めてしまう。そういうことも、決して珍しくありません。
自宅葬では、一度ご自宅に戻り、落ち着いた時間のなかで、
何を大切にしたいのか
どんなふうに送ってあげたいのか
を、ゆっくり考えることができます。
私たちは、お葬式をあえて急がず、時間をかけて進めます。多くのご家族で5日間ほどになりますが、これは決まりではありません。日数は、ご家族のご都合に合わせて柔軟に組み立てます。
大切なのは、日数ではありません。「滞りなく済ませる」ことに追われない、「向き合うための時間」が生まれること。それが、自宅葬のいちばんの特徴です。
理由②:形式にとらわれず、その人らしく送れる
一般的な葬儀では、式場・時間・進行などに、一定の制約があります。
一方で自宅葬の会場は、その人が長く暮らした家そのものです。空間が「その人の暮らしの延長」にあります。
たとえば、
好きだった音楽を流す
家族で手料理を囲む
庭の花を手向ける
思い出のアルバムを開いて置く
といったことが、特別な準備をしなくても、自然にできます。
そして、自宅葬だからこそできることが、もうひとつあります。長く一緒に暮らしてきた愛犬や愛猫も、家族として、最期までそばにいられることです。斎場ではペットは入れませんが、家ならいつもどおり。故人の足元で犬が静かに眠っている、そんな光景も、自宅では自然に生まれます。
「やってはいけないこと」よりも、「してあげたいこと」を大切にできる。それが、自宅葬です。
理由③:内容と費用が、わかりやすい
葬儀は、費用や内容がわかりにくい、と言われることの多い分野です。
式場葬では、設備費や人件費などがまとめて含まれ、全体像が見えづらくなることもあります。
自宅葬では、
本当に必要なもの
追加でかかるもの
ご家族の手でできること
が、比較的シンプルに整理できます。
私たちは、余計な費用はおすすめしません。豪華な祭壇や、見栄えのための飾りを増やすこともしません。その代わり、設営やお花を生けることなど、ご家族の手で関われる部分は、できる範囲でお手伝いいただきます。「自分たちで送った」という実感は、後々まで、ご家族の心に残ります。
理由④:家族のペースで、見送ることができる
式場での葬儀は、どうしてもスケジュールが優先されます。決まった時間に始まり、決まった時間で終わる。そのなかで、気持ちを整理しきれないまま終わってしまうこともあります。
自宅葬では、ご家族のペースを大切にしながら、
会いに来てくださる方を迎えたり
誰にも気兼ねなく、静かな時間を過ごしたり
その時々の気持ちに合わせて過ごせます。深夜まで、家族で思い出話を続けられるのも、自宅ならではです。
私たちは、葬儀社として前に出て仕切ることはしません。「ちょっと葬儀に詳しい、遠い親戚」のような距離感で、黒子に徹してお手伝いします。お葬式の主役は、いつもご家族です。
自宅葬は「特別な選択」ではありません
自宅葬というと、「大変そう」「限られた人にしかできない」と感じる方も、いらっしゃるかもしれません。
ですが実際には、
六畳一間でも、十分におこなえます
マンションでも対応できるケースが多くあります
ご遺体の保全や搬入など、必要な部分は私たちが整えます
など、思っているよりも現実的な選択肢です。
どんな方に向いているか
自宅葬は、すべての方に向いているわけではありません。
ただ、たとえばこんな方には、ひとつの選択肢になるかもしれません。
ゆっくりお別れの時間を持ちたい方
形式よりも、気持ちを大切にしたい方
家族を中心に、静かに見送りたい方
長く一緒に暮らしたペットと、最期まで一緒に過ごしたい方
私たちは、自宅葬を無理におすすめすることはしません。「こういう送り方もある」と知っていただくことが、まず大切だと考えています。
いざというときに、慌てて決めるのではなく、ご家族に合った形を選べるように。そのための情報のひとつとして、自宅葬という選択肢があれば十分です。
まとめ
自宅葬が選ばれている理由は、
慌ただしさに追われず、ゆっくり向き合う時間が持てる
その人らしい送り方ができる(ペットも家族として一緒に)
内容や費用が、わかりやすい
家族のペースで進められる
といった点にあります。
決して特別なことではなく、「家で見送る」という、もともと自然だった形。その選択肢が、今あらためて見直されています。
「うちの場合はどうだろう」と思われたら、決まっていなくてかまいません。お電話でも、ご訪問でも、無料でお話を伺います。まずは、お聞かせください。
